用語 た行

太政大臣(だじょうだいじん)

古代では律令官制の最高官で,太政官の筆頭長官。
職掌はなく、人徳によって天皇の師範となり治安が維持される。適任者がなければ設置する必要のない則闕(そっけつ)の官。7世紀末に大友皇子・高市(たけち)王子が、8世紀後半に藤原仲麻呂・道鏡らが臨時に任じ,857年藤原良房以後はほぼ常置。明治時代の太政官制では天皇を補佐する最高官職。1885年廃止。

知行国(ちぎょうこく)・知行国主(ちぎょうこくしゅ)

平安後期・鎌倉前期、国司制度の変形で、特定の皇族・貴族・寺社・武家に一定期間国務執行権を与え、その国の収益を得させる制度。
知行国主は子弟や近親者を国守とし、現地には目代を派遣して治めさせ、その国の収入の大半を得た。院政時代に発達、平氏は30余国、源頼朝も多くの関東知行国をもった。のち荘園の拡大と武士の侵略により知行国主の権限は縮小し室町末期に消滅した。

タイトルとURLをコピーしました