用語 た行

大将軍(たいしょうぐん)

古代、朝廷に反抗するものを征討するために派遣された官軍の総指揮官。「征東大将軍」
 平安末期、武臣を統御する人。
 鎌倉時代以来、江戸時代まで武家政権の長。→征夷大将軍
徒党などの指導者。かしら。おさ。頭領。頭目。
暦注の八将神の一。近世(太白)の精で、この神のいる方角は、三年塞がりといって、万事に忌まれた。

多賀城(たがじょう)

現在の宮城県多賀城市にあった日本の古代城柵。
奈良時代から平安時に陸奥国府や鎮守府が置かれ、11世紀中頃までの東北地方の政治・軍事・文化の中心地であった。

太政大臣(だじょうだいじん)

古代では律令官制の最高官で,太政官の筆頭長官。
職掌はなく、人徳によって天皇の師範となり治安が維持される。適任者がなければ設置する必要のない則闕(そっけつ)の官。7世紀末に大友皇子・高市(たけち)王子が、8世紀後半に藤原仲麻呂・道鏡らが臨時に任じ,857年藤原良房以後はほぼ常置。明治時代の太政官制では天皇を補佐する最高官職。1885年廃止。

知行国(ちぎょうこく)・知行国主(ちぎょうこくしゅ)

平安後期・鎌倉前期、国司制度の変形で、特定の皇族・貴族・寺社・武家に一定期間国務執行権を与え、その国の収益を得させる制度。
知行国主は子弟や近親者を国守とし、現地には目代を派遣して治めさせ、その国の収入の大半を得た。院政時代に発達、平氏は30余国、源頼朝も多くの関東知行国をもった。のち荘園の拡大と武士の侵略により知行国主の権限は縮小し室町末期に消滅した。

鎮守府将軍(ちんじゅしゅしょうぐん)

古代蝦夷経営の軍政府たる鎮守府の軍政長官。多く陸奥守(むつのかみ)が兼ねた。
源頼朝が征夷大将軍に任命(1192)されてのち、この称は廃したが、鎌倉幕府の征夷大将軍は鎮守府将軍にかわるものと考えられた。

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