用語 あ行

院政(いんせい)

 院の庁で、上皇または法皇が国政を行っていた政治形態。応徳3年(1086)白河上皇に始まり、天保11年(1840)光格上皇崩御まで断続して行われた。

院庁下文(いんのちょうくだしぶみ)

院政のために上皇の政務機関である院庁から出された文書。
院宣 (いんぜん) よりも公的性格が強いが,官符などとあわさることで効力をもった。院政期ではほとんどが院の所領に関するもの。

右近衛大将(うこんのえだいしょう)

令外の官。右近衛府の長官。縦三位相当。多くは大臣・納言などが兼任。右近対象。右大将。

大番役(おおばんやく)

平安末〜鎌倉時代,内裏・院御所・摂関家・幕府などの警固役
鎌倉幕府の御家人役の一つになる。京都大番役・鎌倉番役があり、両者とも平時における御家人の奉公で,京都大番役は幕府成立とともに義務とされた。皇居と洛中の警固を目的とし,守護の召集と引率により6か月または3か月間私費で勤番。のち在京人・異国警固番役服務者は免除された。鎌倉番役は幕府を警固するものとして,承久の乱(1221)後,遠江 (とおとうみ) (静岡県)以東15カ国の御家人に課せられた。

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